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ANATOMY TRAINS Dissection 2017で経験してきたこと その①

1月8日から16日までの約1週間
アメリカ・アリゾナ州にてアナトミー解剖学実習に参加してきました。
人生でもう二度とこんな体験はできないのではないか?!というぐらい
学びの多い1週間。
今回は私が体験してきた解剖実習中でみなさんに知ってもらいたいことを2部に分けてお伝えしたいと思います。

 

ANATOMY  TRAINS    Dissection 2017

まずはご献体の方とご対面します。
今回は8体のご献体とお会いして、その中でも自分自身がどのご献体を担当するのかを決めていきます。
私が担当したいと決めたご献体は、女性の方でした。

 

ご献体の特徴

担当したいと思った理由は、普段からセッション時によくみられる

膝の内旋(脚が内側に捻れること)が強く、上半身と下半身の向きが異なり全体的に回旋(ねじれ)が強かったのです。
仰向けの状態からは、肩の浮きが強く、顔の向きがグイッと右側に向いていてアゴの上がりが強く出ていたのが印象的でした。
左右で身体の浮き具合やねじれが強く出ている原因が知りたかったこと
そして、その状態だと筋肉のつき方や左右できっと差があるのではないかと感じ引き寄せられるようにそのご献体に決めました。

実際 動かしたりしながら筋肉の動きや関節の可動域を確認しましたが、回旋(ねじれ)があるために右脚の可動域が左に比べると狭さを感じました。
首がグイッと右側に向いていることもあり、左側の肩関節は広く動かしやすかったのですが
右側は動きが悪く、回そうとすると肩関節が動くことなく背中からの動きを感じたのです。
これも、普段肩まわりや首に不調を感じている方々のヒントになるのではないかと益々興味を持ちました。

そのご献体は実習の5日間、学ばせていただくいわばパートナーなので名前を付けて下さいとのことでした。
なので班のみなさんで相談した結果 ”SAKURAさん”っと付けさせていただきました。
日本人の馴染みのある名前です。

解剖開始

筋肉に辿り着くまで‥

いざ始まるとやはり緊張するものです。
筋肉に辿り着くまでに”SAKURAさん”のお身体は皮膚と筋肉の間にかなりの脂肪の層がありました。
色は黄色をしていて、壁のように筋肉を覆っていました。
私は初めて見るその脂肪の色味に驚き、白色では無いのだと知りました。
私たちの身体には脂肪は必要なもの。
筋肉と筋肉の間には必ず脂肪が覆っていてその脂肪は、私たちが動いていると透明の色をしているといいます。
その脂肪がエネルギー、ガソリンの役割を果たし筋肉が伸収縮するといいます。
だから全く要らないものではないのです。
その中でも、使われていない脂肪は”SAKURAさん”のように黄色い脂肪の層ができてしまうのです。
筋肉の伸収縮する役割の脂肪もあり過ぎてしまうと、筋肉と筋肉間にこびりついてしまい力が発揮できないこともあると教えてくださいました。

皮膚と脂肪がない状態のアライメント

皮膚と脂肪を取った状態で一度身体を動かして見ることにしました。
すると可動域が広がったのです。
右肩も股関節の可動域も始まる前と後とでは広がった感覚、動かしやすい感覚を感じる事ができました。
また、ねじれがひどく浮いていた身体がピタッと沈み回旋(ねじれ)が少し小さくなったのを感じました。

ここでは、回旋(ねじれ)や歪みの多くは”骨の状態で”とは完全に言えないということがわかりました。

もともとあった状態ではなく今までの生活姿勢で変化した状態

”SAKURAさん”の身体の状態はとてもイレギュラータイプで、普段他のご献体からは見られない筋肉の状態を見ることができたのです。

それは、癒着(ゆちゃく)でした。
癒着はカラダのねじれや負担がかかっている部分に見つかりました。


”SAKURAさん”は脚の筋肉の右と左で太さが異なりました。
そのことから、彼女は右脚に重心がかかっていたのだと骨盤の形をみても予想が出来たのです。
実際筋肉の状態を見てみると、右膝の筋膜と筋肉が硬くべったり張り付いていました。


筋膜とは、筋肉を覆っている膜で
膜があるからこそ筋肉は力を発揮することができるのです。
でも、あそこまでべったり張り付いたことで力は十分に発揮はできない。
相当歩きづらかったのでしょう。

◯首に関しても癒着や変化が見られました。
”SAKURAさん”はもともと首が右に向いていることが強かったので、左側の首がぐいっと引っ張られているイメージをもってください。
そこで筋肉に変化がみられたのが肩甲挙筋でした。

肩甲挙筋は肩を持ち上げてくれる筋肉で、自称”びっくり筋”ともいわれます。

肩に不調を感じる方の多くはこの肩甲挙筋が硬くなっていて、痛みを感じる部分であります。
本来肩甲挙筋は肩甲骨と鎖骨の間から頸椎にかけて4つに分かれてついています。
でも、”SAKURAさん”は左の肩甲挙筋だけ5つに分かれていたのです。

これは、もともと生まれながらにして存在したものではなく
普段の生活を送る中で出来上がった状態だといいます。

私たちがうなずいたり、首を左右に動かす時に使われる胸鎖乳突筋
また胸鎖乳突筋は耳の下から鎖骨の真ん中にかけて斜めについている筋肉ですが


”SAKURAさん”の左側の胸鎖乳突筋は、右の胸部に癒着をしていたのです。

その状態から言えることは、長い間右側を向いていることがクセになっていて
頭全体が前に突き出ていたのではないかということでした。
そうなると呼吸ももちろん浅くなります。

スタジオでお伝えしている、アゴ引きトレーニングや胸のリセットがいかに大切かを教えてくれた瞬間でした。

 

 

 

長くなってきましたので、

その②へ続きます‥

 

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